Japanische Klassiker mit Furigana
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おやはながめてかんがえている
親は眺めて考えている
金森 徳次郎
Lesen Sie 親は眺めて考えている (おやはながめてかんがえている) von 金森 徳次郎 (かなもりとくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.403 Zeichen · 29 Bildschirme
それでも致し方はない。父親が万能早解りでありながら、一能に精通する能力に欠けていたからである。
博雄は、芸術に対して、特別な感興を持たぬらしい。音楽を熱愛するとか、詩を作るとか、画を描くとかいう面に格別の関心をもっていない。つまりそれは散文的であるといえる。愛好心はなくても理解心があるのか、それが問題であるが、食物の好悪などから類推すると、考えが平易すぎる心配がある。
雑然考えて行くと、凡そその適材たる方向が少くとも科学面であることが現われてくる。君子器ならずの格言のように、今後突然変異でも起さない限り、一路進行するのが幸福だろう。そして親の錯覚かも知れぬが、興味の動きかたには幅がありそうだから、見ていて前途が面白そうだ。料理が上手で、芸術に理解の深いお嫁さんと組むと一層幸福らしい。そして私が老らくの余生を生きるとき、ラジオや電蓄やテレビは一手で修繕して貰いたい。
博雄の大学入学が愈々確定した。ここに安心して筆を止めるが、これなどは顯著な親バカ症状だ。