Japanische Klassiker mit Furigana
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おやはながめてかんがえている
親は眺めて考えている
金森 徳次郎
Lesen Sie 親は眺めて考えている (おやはながめてかんがえている) von 金森 徳次郎 (かなもりとくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.403 Zeichen · 29 Bildschirme
しかし子供の数が増加してくるにしたがって、青年の純情のような気持ちは鈍磨してくる。そして生物学的に、今度の子供は私自身のどの特性を分担して来るだろうかと欲を出してくる。だから、その名を付けるにも、これに願望を祈りこむ。しかしまだ漠然たる希望であり、まずは普通人になれとの希望をあらわすに止まる。
例えていえば、鼡のように弱そうなのには、獅子のように強そうな名、瓦や土くれのような女の子にはルリやハリのような名をつけるというたぐいである。
だんだん成長するにつれて、教育上何等の作意を加えないようにつとめる。丁度科学実験のために、観察しているような冷静さである。しかし妙なものでそのうちに個性を発揮してくる。瓜の蔓には、瓜が実る筈だから、親に似るものかと思うとそうは行かない。遺伝学のことは知らないが、犬や馬のように親に似たものは生れない。鬼子ばかりである。しかし他面から見ると親に似ているとも見える。知らない人が子供を見て、お父さんによく似ていると言う。自分で実際にふり返って見ても、似られては困ると思うことも沢山あるので、考えものだが、幸なことに一部分だけは親に似て、その他の部分は古代の先祖に似ているかも知れぬ。