Japanische Klassiker mit Furigana
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おやぎとわかぎ
親木と若木
小川 未明
Lesen Sie 親木と若木 (おやぎとわかぎ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.937 Zeichen · 6 Bildschirme
「おまえが、もらってきて植えたのが、親木になって丹精したから、こんなにいい子供が産まれたんです。」と、母は答えられました。
母のいうことを聞いて、勇二は、感心したのです。同時に、いろいろのことが、頭に浮かんできたのでした。
若芽は、ぐんぐん伸びてゆきました。そして、やがて、季節になって、いっぱい、枝に、黄金色の花をつけました。けれど、親木は、子供に圧せられて、地面をはって、泥に葉が汚されて、見る影もなかったのであります。
「お母さん、この親木はかわいそうですね。」と、勇二はいいました。
「いい子供が産まれて、親木は、それで満足して、枯れていくんですよ。人間も、かわりはありません。」と、母はいわれたのです。
勇二は、このとき、孝ちゃんの家から、もらってきた時分の山吹の姿を思い出しました。
しかし、いま、新しい山吹は、昔のことは知らず、花がたくさん咲いて、ちょうや、はちが集まっていたのであります。
――一九二六・二――