Japanische Klassiker mit Furigana
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme
職業の問題
「しかし入る方が矢っ張り宜い」
と来た。結局大問題に帰着する。
お父さんやお母さんが期待しているほど僕は重い責任を感じる。これからはもう活動へも行くまい。尤も課外をやる上に先生のところへ数学を習いに行くのだから、昨今はそんな暇もない。通信教授へも入る。忙しくなるばかりだ。死にかけた病人のように、好いということは何でもやって見る。
職業の問題
尋常四年の千代子と尋常一年の浩二は極く仲が好い。浩二はナカナカ姉思いだ。千代子も能く弟の面倒を見てやる。日頃は申分ないが、お向いの秋子さんが遊びに来ると、兎角波瀾が起る。浩二は仲間外しにされるから、お冠を曲げる。飯ごとを始めても、
「浩ちゃんは書生とコックの手伝と何方が宜くて?」
といった具合で、役不足だから面白くない。甚だしいに至っては、
「今日は地震ごっこよ。浩ちゃんは男で強いんだから自警団になって頂戴。表へ行っていつまでも番をしているのよ」
と敬遠される。男は子供の時から口先では到底女に敵わない。そこで仕舞いには腕力に訴える。然ういう折からはお母さんが、
「千代子や、浩二を仲間外しにしちゃいけませんよ。皆さんも仲よく遊んでやって頂戴」