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Japanische Klassiker mit Furigana

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おやどりことり

親鳥子鳥

佐々木 邦

Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme

Aozora Bunko

人間の性格や心理を如実に描写するんだから観察が大切だ」

とお父さんはお母さんの顔色を覗った。

「分りました。それから何ですか?」

「第二も観察だ。ジッケンズなぞは子供の時から精細な観察家だったと自分で言っている」

「第三は?」

「第三も観察だ。お前は鋳掛屋の仕事を見ていて学校が後れたりするんだから、資格があるかも知れないよ」

「第四も観察でしょう?」

と僕は果しがないから先廻りをしてやった。すると他が右と言えば必ず左と言うお父さんは、

「いや、違う。第四は想像力だ。想像力で観察を纒めるのさ」

と早速方向を転換して、

「お鶴や、お母さんは何を喰べても一番甘いでしょうと言ったのはこの子だったかな?」

とお母さんに話しかけた。

「この子でございますよ。鶴なら喉が長いから、羊羮がいつまでも甘いだろうと思ったんですね。小さい時から喰い意地が張っていましたわ」

「兎に角五ツや六ツの子供にしては豪い想像力だよ」

「あなた、そんなことを仰有って奨励なすっちゃ駄目よ。好い気になって決心を固めてしまいますわ」

とお母さんは小説家は何処までも不賛成だった。

「お母さん、小説家だってお金が取れれば宜いでしょう?」