Japanische Klassiker mit Furigana
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme
それが努力もしないで六時に起きたり七時に起きたりするのは決して好い徴候じゃない」
「早くお休みになるからでしょう?」
「朝が早いから自然夜も早くなる。それに尾篭な話だが、小便に起きるからね。初老になると無暗に小便が出る」
「そんなものですかな」
「我慢が出来ない。無理が利かなくなった証拠さ。昔は役所へ行って昼までは坐りっ切りだったが、この節は必ず一度や二度は行く。吸収作用が衰える程度に放出作用が盛んになるから溜らない。君、見給え。こんなに白髪が生えて来た」
「そんなでもないじゃありませんか?」
「いや、可なりあるんだよ。それに脳天が薄くなっている。釜敷のようだと妻にまで馬鹿にされらあ。目だってもうソロソロ鳥目だぜ。日中は人間並みに構えていても、夕方になるとチラチラする。乗換切符をお改め下さいなんて言ったって無理な註文さ。四十くらがりって奴だね」
「そんなに顕著なものですかな?」
と若い下僚は人前があるので上役の雄弁に辟易している。
「食えなくなるから直ぐ分るよ。栄養が廻らなくなれば、彼方此方に故障が起る。学者が何と言おうが、要するに人生は食えるか食えないかの問題さ。