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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうもんちょう

註文帳

泉 鏡花

Lesen Sie 註文帳 (ちゅうもんちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.770 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

ふむ、それが十九日か。」といって少し鬱ぐ。

「そこで久しぶりじゃ、私もちっと冷える気味でこちらへ無沙汰をしたで、また心ゆかしに廓を一廻、それから例の箕の輪へ行って、どうせ苔の下じゃあろうけれど、ぶッつかり放題、そのお嬢さんの墓と思って挨拶をして来ようと、ぶらぶら内を出て来たが。

お極りでお前ン許へお邪魔をすると、不思議な話じゃ。あと前はよく分らいでも、十九日とばかりで聞く耳が立ったての。

何じゃ知らぬが、日が違わぬから、こりゃものじゃ。

五助さん、お前の許にもそういうかかり合があるのなら、悪いことは謂わぬ、お題目を唱えて進ぜなせえ。

つい話で遅くなった。やっとこさと、今日はもう箕の輪へだけ廻るとしよう。」と謂うだけのことを謂って、作平は早や腰を延そうとする。

トタンにがらがらと腕車が一台、目の前へ顕れて、人通の中を曵いて通る時、地響がして土間ぐるみ五助の体はぶるぶると胴震。

「ほう、」といって、俯向いていたぼんやりの顔を上げると、目金をはずして、

「作平さん、お前は怨だぜ、そうでなくッてさえ、今日はお極りのお客様が無けりゃ可いが、と朝から父親の精進日ぐらいな気がしているから、有体の処腹の中じゃお題目だ。