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Japanische Klassiker mit Furigana

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ろんごものがたり

論語物語

下村 湖人

Lesen Sie 論語物語 (ろんごものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.688 Zeichen · 266 Bildschirme

Aozora Bunko

或はそんなことが、将来外侮を受ける原因にならないものでもない。

もっとも、どこの国でも、喜んで孔子を迎えはしなかったようだ。彼の郷国の魯ですら、一度は彼を重用して置きながら、今ではまるで構いつけもしないという話だ。或は聖人というのは名ばかりで、実は大してさわぐほどの人物ではないのかも知れない。もしそうだと、却って会った方がいい。会って化の皮をひんむいてやれば、人民共も安心するだろう。

1そう云えば、一つ腑に落ちない事がある。はじめて人の国を訪ねて来たら、いくら聖人でも、いや聖人ならなお更のこと、その国の君主に、先ず自分の方から謁見を願い出るのが礼というものだ。それだのに、門人の子路なんかを、何の用ともつかずによこして置いて、まるで一国の君主を餌で釣るような真似をしている。国が小さいので軽く見ているのかも知れないが、君主たるの資格は、国の大小には拘らないはずだ。しかも、あの子路という奴が気に喰わない。いやに傲然と構えて、こちらから孔子の人物を訊ねて見ても、ろくに返事もしない。何でも、あとで孔子は、

「寝食を忘れて精進努力し、ひたすらに道を楽んで、老の将に到らんとするのも知らないでいる、と答えたらよかったではないか。