Japanische Klassiker mit Furigana
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ろんごものがたり
論語物語
下村 湖人
Lesen Sie 論語物語 (ろんごものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.688 Zeichen · 266 Bildschirme
富める子貢
本書の内容その他については、初版序にくわしいので更めて述べない。ただ念のためつけ加えておきたいのは、各篇のはじめにかかげた論語の章句は、それぞれの物語を構成する骨格をなすものであり、末尾にかかげた章句は、物語の進行中に点出された対話や説明の出所を示すものであるということである。
昭和二十九年一月十四日改版の校正を終えて
著者
富める子貢
子貢曰く、貧にして詔うことなく、富みて驕ることなくんば如何と。子曰く、可なり、未だ貧にして楽み、富みて礼を好む者に若かざるなりと。子貢曰く、詩に云う、切するが如く、磋するが如く、琢するが如く、磨するが如しとは、其れ斯れを之れ謂うかと。子曰く、賜や、始めて与に詩を言うべきのみ。諸れに往を告げて、来を知る者なりと。――学而篇――
子貢は、その日、大きく胸を張って、腹の底まで朝の大気を吸いこみながら、ゆったりと、大股に歩いていた。彼は、このごろ、いい役目にありついて、日ましに金廻りのよくなって行く自分のことを考えて、身も心もおのずと伸びやかになるのであった。
(1先生は、顔回の米櫃の空なのを、いつも讃められる。そして、天命をまたないで人為的に富を積むのを、あまり快く思っていられないらしい。