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Japanische Klassiker mit Furigana

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ろんごものがたり

論語物語

下村 湖人

Lesen Sie 論語物語 (ろんごものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.688 Zeichen · 266 Bildschirme

Aozora Bunko

」

などと云っていたそうだがそんなことをいうところを見ると、いよいよ喰わせ者のように思えてならない。

だが、それにしても――と、彼の考えはまた逆もどりする。彼は、懸命に孔子を無視しょうと努めては見るが、努めれば努めるほど、却ってまだ見ぬその姿が、重々しく彼の胸を圧迫する。彼は、自分の宮殿のまん前に、だしぬけに山が出来て、それが日毎に大きくなって行くような気がしてならないのである。

重臣たちの中には、葉公が孔子を引見しないのを、内心喜んでいる者もあった。しかし、彼等は口に出してそれを云おうとはしなかった。

真面目な重臣たちは、葉公の優柔不断を心配した。そして、相手が偉すぎるので葉公も気おくれがしているのだろう、と察して、それとなく彼を激励した。しかし葉公にとっては、臣下からの激励は一種の侮辱でしかなかった。彼は妙に反撥した。

(今に見ていろ、一ぺんで孔子をへこまして見せるから。)

けれども、孔子をへこませるような立派な政治上の意見は、彼の頭の中のどこにも用意されていなかった。そして、いらいらした気分で、十日、十五日と経ってしまった。

そのうちに、真面目な重臣たちは、聴聞の思惑を考えて、自分たちだけでも孔子に会って置いた方がいい、と考えた。