Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうほうちゅうけいきょく
諜報中継局
海野 十三
Lesen Sie 諜報中継局 (ちょうほうちゅうけいきょく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.537 Zeichen · 40 Bildschirme
純正コーヒーなの。軍隊にはうんとあるんだとさ」
「砂糖があればいいんだが……」
「砂糖も、とって置きのがある。しかもサイパン島の砂糖だよ、ジム爺さん」
「お前のところには何でもあるんだな。お前心得違いをしてやしないか、ギャングの連中と取引があるのなら、おれは逃げるよ」
「ばかおいいでない。サイパン島の砂糖をギャングが持っている筈がないじゃないか。これもこの間うちの亭主が持って帰ったんだよ」
「へえ、いろんなものを持って帰るんだな」
「ニューギニヤの胡椒もあるよ。それからこの次帰ってくるときには、マニラの葉巻と布とを持ってくるとさ」
「ええっ。お前の亭主は、いつ帰ってくるんだって」
「いつのことだか分りゃしないよ。籤引きで、うまく当ると帰って来られるんだとさ」
「ふうん。籤に外れた奴は可哀想だな。町には帰省兵がぞろぞろ歩いているが、実際に町を調べてみると、出掛けたまんまのものばかりだ」
「そうなんだよ。それは帰って来られるわけがないさ」
「それはそうかもしれないが……」
「ジム爺さん。本当は、戦場でうんと死んでいるんだってよ。太平洋に於ける損害はすごいもんだそうだよ。戦死する者と病気で斃れる者とを引けば、いくらも残っていないんだって。