Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふしょうしたせんろとつき
負傷した線路と月
小川 未明
Lesen Sie 負傷した線路と月 (ふしょうしたせんろとつき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.078 Zeichen · 9 Bildschirme
そのことを月に向かってお話しなさい。月は、あなたが訴えなされたら、けっして悪いように取りはからいはしなかろうと思います……。」と、雨は静かな調子でさとしてくれました。
はたしてほどなく雲が去り、そして降っていた雨は晴れてしまいました。あとには、すがすがしい夕空が青々と水のたたえられたように澄んで見えました。
その夜、平原を照らした月は、いつも見る月よりは清らかで、その光のうちには、慈悲の輝きを含んでいました。やさしい花は、雨にぬれたままうなだれて、早くから眠ってしまい、そしてその葉蔭のあたりから、虫の泣く声が流れていました。
去っていった雨は月にささやいてでもいったものか、月が、この平原を照らしたときは、まずレールの上に、その姿を映しました。レールは、月に向かって、今日、自分を傷つけていった汽罐車があったことを告げたのであります。
「どんな汽罐車であるかしれないけれど、そんなことをしてしらぬ顔をしているとは冷酷な汽罐車である。私がいって不心得をさとしてやるから、もし見覚えがあったら聞かしなさい。」と、月はいいました。
レールは、汽罐車の番号を教えました。