Japanische Klassiker mit Furigana
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ひんをしるす
貧を記す
堺 利彦
Lesen Sie 貧を記す (ひんをしるす) von 堺 利彦 (さかいとしひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.848 Zeichen · 4 Bildschirme
原稿紙の裏
このごろ紙なし、古き原稿紙の裏を用いて用を足すなり。車には乗らぬことと決めたれば、歩くもなかなか風流なるここちす。一袋一〇〇目一〇銭あまりのたばこも飲めば飲まるるものなり。
人々苦にす
わが着物きたなしとて人々苦にす、今始まれることにもあらねど、我も苦にならぬにはあらず。されどせんかたもなし。
こしらえてくれるはず
炭尽きぬ、油尽きぬ、いかんせん。羽織一枚、帯一筋、着物一枚作らざるべからず。羽織は○○居士こしらえてくれるはずなり。
梅の枯葉
たばこ尽きて買わんようなし。これほど苦しきこと世にまたあるべしや。たもと草も吸いてみつ。梅の枯葉もくゆらしてみつ。
二升三升五升ずつ
枯川は貧なるか、貧は枯川なるか。今さらめずらしくもあらねど近来貧またはなはだし。米は二升三升五升ずつ買うなり。買えぬ時は人の家にもらいに行くなり。
こめかり
愚公に米借りに行きぬ。客と酒のみいたり。我も共に飲む。
好文不如好酒乎
禿筆文をなす、気のいかぬかぎりなり。しかれどもいかんせん。この日記の文字を見て禿筆のいかに失なるかを思うべし。