Japanische Klassiker mit Furigana
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びんぼう
貧乏
幸田 露伴
Lesen Sie 貧乏 (びんぼう) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.102 Zeichen · 17 Bildschirme
しもというところを、銭に縁のあるものア欠片も持たず空腹アかかえて、オイ飯を食わしてくれろッてえんで帰っての今朝、自暴に一杯引掛けようと云やあ、大方男児は外へも出るに風帯が無くっちゃあと云うところからのことでもあろうが、プッツリとばかりも文句無しで自己が締めた帯を外して来ての正宗にゃあ、さすがのおれも刳られたア。今ちょいと外面へ汝が立って出て行った背影をふと見りゃあ、暴れた生活をしているたア誰が眼にも見えてた繻子の帯、燧寸の箱のようなこんな家に居るにゃあ似合わねえが過日まで贅をやってた名残を見せて、今の今まで締めてたのが無くなっている背つきの淋しさが、厭あに眼に浸みて、馬鹿馬鹿しいがホロリッとなったア。世帯もこれで幾度か持っては毀し持っては毀し、女房も七度持って七度出したが、こんな酒はまだ呑まなかった。
「何だネエ汝は、朝ッぱらから老実ッくさいことをお言いだネ。
「ハハハ、そうよ、異に後生気になったもんだ。寿命が尽きる前にゃあ気が弱くなるというが、我アひょっとすると死際が近くなったかしらん。これで死んだ日にゃあいい意気地無しだ。
「縁起の悪いことお云いでないよ、面白くもない。