Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
せきがいせんおとこ
赤外線男
海野 十三
Lesen Sie 赤外線男 (せきがいせんおとこ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 38.889 Zeichen · 78 Bildschirme
などと、人の噂は千里を走った。
なにが「赤外線男」だ?
深山理学士の言うところによれば斯うだ。
「予はかねて学界に予告して置いた赤外線テレヴィジョン装置の組立てを、此の程完成した。これは普通のテレヴィジョンと殆んど同じものだが、変っている点は、赤外線だけに感ずるテレヴィジョンで、可視光線は装置の入口の黒い吸収硝子で除いて、装置の中には入れない。だから徹頭徹尾、赤外線しか映らないテレヴィジョンである。
「予はこの装置の完成するや、永い間の欲望を何よりも早く達したいものと思い、装置を使って、研究所の運動場の方向を覗くことにした。折から夕刻だった。肉眼では人の顔も仄暗くハッキリ見別けのつかぬような状態であったが、この赤外線テレヴィジョンに映るものは、殆んど白昼と変らない明るさであった。それは太陽の残光が多量の赤外線を含んで、運動場を照しているせいに違いなかった。勿論画面の調子から云って、吾人が既に充分に知っている赤外線写真と同じで、たとえば樹々の青い葉などは雪のように真白にうつって見えた。なんという驚くべき器械の魅力であるか。
「しかしこれは真の驚きではなかった。