Japanische Klassiker mit Furigana
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おどるびじんぞう
踊る美人像
野村 胡堂
Lesen Sie 踊る美人像 (おどるびじんぞう) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.460 Zeichen · 31 Bildschirme
恋の敗残者
この姉思いの妹は、本人の糸子よりも神経を悩まして居るのでしょう。斯う話すうちにも、細そりした身体は痛々しく顫えて居ります。
「それは放って置けない、明日にでも私から、警視庁の花房君に話して、何んとかして貰いましょう。まあ、あまり心配しない方が宜いでしょう」
気休めと知りつつも、十次郎の口からはツイこんなお座なりが出ます。それほど相手の雪子は物怯えがして居たのです。
恋の敗残者
「新聞屋の先生、面白かったろう。ハッハッハハハハ」
斯う声をかけられて、足の勇は思わず立ちすくみました。後を尾けて来た相手に呼びかけられては、誰でも一寸面喰います。
「驚くなよ、わざわざ手紙で招待して、特別席からの活劇をお目にかけたんだ。遠慮することは無い。明日の新聞には、三段抜かなんかで頼むよ、『女優柳糸子、日比谷公園で身ぐるみ剥がる』なんていうのは。全く良い標題だぜ、ちと特種料を出しな――」
勇の前へヌッと片手を出したのは、言うまでもなく彫刻家丹波高一という落ち果てた姿です。
「尤も、亭主が女房を剥いだんだから、これは泥棒じゃないぜ。面喰って恐れ乍らと極めると、飛んだ恥を掻くかも知れない、念の為に申して置くがね――」