Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おどるびじんぞう

踊る美人像

野村 胡堂

Lesen Sie 踊る美人像 (おどるびじんぞう) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.460 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

「えッ」

「これが一番本当らしい」

「何んかえ、智恵子は鍵穴からもぐって隣室の柳糸子を襲撃したとでもいうのか」

「冗談じゃない、まあ聴いてくれ。――智恵子が、アパートの窓の外にある、幅三寸ほどのコンクリートの張出しを伝わって隣室に行き、多分一つだけ開いて居た窓から入って糸子を殺したろうというのだ」

「で、何処から何うして帰ったのだ」

「元の窓から出て、もう一度張出しを伝わって――」

「待ってくれ、それじゃ、智恵子が逃げた後で、死人の糸子が起き上って、証拠を湮滅するために自分を殺した智恵子の出て行った窓を閉めてやったとでも言うのか」

「どうも、お先っ走りをして困るな。そうじゃないんだ、窓は智恵子が出る時、上から激しく降したはずみで、独りで掛金が下りたろうというのだ」

「本当にそんな馬鹿な事を言う人間があるのかえ、呆れたもんだ。あの掛金は最新式ので、指でグイと廻さなきゃ下りない筈だ。気の毒だがもう一度行って見張ってくれ、智恵子は直ぐ帰されるに決って居るから」

「やれやれ、やり切れないね」

口では不承不承に言い乍らも、足の勇は持前の気軽さで、猟犬のように飛出してしまいました。