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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゃちゅうゆうかん

車中有感

上村 松園

Lesen Sie 車中有感 (しゃちゅうゆうかん) von 上村 松園 (うえむらしょうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.425 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

と、内心おどろきに似たものを感じざるを得ないほどであった。

姉妹とも洋装で、髪はもちろん洋髪であった。

近頃、若い女の間に、その尊い髪に電気をあてて、わざわざ雀の巣のように、あたら髪を縮らすことが流行して、わたくしなどの目には、いささかの美的情感も催さないのであるが、この姉妹の髪の、洋髪でありながら、なんという日本美に溢れていることか……

くしゃくしゃの電髪に懼れをなしていたわたくしであっただけに、洋髪にも、こういう日本美の型が編み出せるものかと、新しい日本美でも発見したように、わたくしはおどろきおどろき眸をってしまったのである。

この姉妹は、額のところに、少しばかりアイロンをかけて、髪を渦巻にしているほか、あとはすらりと項のところへ、黒髪を垂らし、髪のすそを、ふっくらと裏にまげていた。

こういう新しい型の髪が、心ある美容師によって考案されたのであろうが、姉の顔立ちと言い、妹の顔立ちと言い、横から眺めていると、天平時代の上※(「藹」の「言」に代えて「月」、第3水準1-91-26)をみている感じで、とても清楚な趣きを示しているのであった。

色の白い、顔立ちのよく整った、この二人の姉妹は、そのまま昔の彫刻をみている思いであった。