Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんかい
迷信解
井上 円了
Lesen Sie 迷信解 (めいしんかい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.601 Zeichen · 96 Bildschirme
、その家族の者、本人の行方の知れざるより大いに心配し、あるいは売卜にたずね、あるいは御鬮を引きなどして探索するうちに、ある人より、四谷大木戸の先なる寺の墓所に死人ありと告ぐるゆえ、家族の者すぐさま四谷に行きしところ、もはや検死相済み、埋葬せしあとなれば、ぜひなくその様子を聞くに、背といい恰好といい衣服といい、本人に相違なければ、いよいよ変死を遂げたるものとし、寺僧を聘して引導を頼み、戒名をもらい、追善の法事までも営み、かれこれするうちに百カ日になりたれば、さらに追善供養を行いつつある最中に、本人はやせ衰え、色は青ざめ髪は乱れたるまま、玄関の障子を細目にあけ、顔をさし出だしながら、『ただいま戻りし』というに、家族のもの互いにふりかえりて驚き、『あれ、幽霊が来たりし』と声を立てしかば、主人は刀に手をかけながら、『汝、この世に迷いしことの愚かなるや。生者必滅の理を会得して往生を遂げよ』といいければ、本人は笑い出だし、『われ死せしことの覚えなし。いかなることのありしや』とたずぬれども、みなみなますます恐怖するばかりなり。やがて主人は、幽霊の真偽を試みんとて本人の脈を探り、はじめて亡霊にあらざることを知り、大いに喜び、互いに笑い合えり」