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Japanische Klassiker mit Furigana

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きんぎょうり

金魚売り

小川 未明

Lesen Sie 金魚売り (きんぎょうり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.210 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

と、少年は聞きました。

「また、来年きますよ。そして、金魚がじょうぶでいるか、お家へいってみますよ。」といいました。

少年は、うれしそうにして、金魚をいれ物にいれて、家へはいりました。おじいさんは、かわいがっていた金魚の行く末をおもいながら、人のよさそうな顔に笑いをたたえて、荷をかつぐと子供のはいった家の方を見かえりながら去ったのでした。

「金魚やい、金魚やい――。」という声が、だんだん遠ざかってゆきました。おじいさんは、それから、いろいろの町を歩き、また村をまわって、春から、夏へと呼び歩いたのです。こうして、自分の育てた金魚は、方々の家へ買われてゆきました。

おじいさんから、弱った金魚を買った子供はその金魚をいたわってやりました。金魚は、急に、みんなから離れて、さびしくなったけれど、静かな明るい水の中で、二、三の友だちといっしょにおちつくことができたので、だんだん元気を恢復してきました。そして、五日たち、七日たつうちに、もとのじょうぶな体となったのであります。

金魚は、水の中から、庭さきに、いろいろの咲いた花をながめました。また、ある夜はやわらかに照らす月の光をながめました。