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Japanische Klassiker mit Furigana

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きんぎょうり

金魚売り

小川 未明

Lesen Sie 金魚売り (きんぎょうり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.210 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

そのとき、十二、三になる少年が、とある一軒の家から飛び出してきて、いきいきとした目でおじいさんを仰ぎながら、

「金魚を見せておくれ。」といいました。

おじいさんは、おとなしい、よい子供だと思いましたから、

「さあ、見てください。」と、答えて、おけをおろして見せました。

少年は、二つのおけの中にはいっている金魚を熱心に見くらべていましたが、おじいさんが別にしておいた、弱った金魚へ、その目を移したのです。

「この円い、尾の長い金魚をくださいな。」と、子供はいいました。

「坊ちゃん、この金魚は、いい金魚ですけれど、すこし弱っていますよ。」と、おじいさんは、目を細くして答えました。

「どうして弱っているの?」

「長い旅をして頭をおけで打って疲れているのですよ。」

おじいさんは、やさしい、いい子供だと思って見ていました。

「僕、大事にして、この金魚を飼ってやろうかしらん……。」

「そうしてくだされば、金魚は喜びますよ。」と、おじいさんはいいました。

子供は、円い尾の長い、赤と白のまだらの金魚を買いました。そのほかにも二、三びき買って家の中へ入ろうとして、

「おじいさんは、また、こっちへやってくるの?」