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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうせんかいじへん

銅銭会事変 短編

国枝 史郎

Lesen Sie 銅銭会事変 短編 (どうせんかいじへん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.745 Zeichen · 216 Bildschirme

Aozora Bunko

で、思わず「むう――」と唸ったのである。

「藪氏、藪氏、お下りなされ」

下から呼ぶ和泉守の声に、はっと気が付いて紋太郎は急いで梯子を下へ下りた。

「どうでござったな? あの妖怪は?」

和泉守は笑いながら訊いた。

「不思議千万、胆を冷しました」

「アッハハハさようでござろう」

「彼ら何者にござりましょうや?」

「見られた通り妖怪じゃ」

「しかし、まさか、この聖代に。……」

「妖怪ではないと思われるかな」

「はい、さよう存ぜられますが」

「妖怪幾匹おられたか、その辺お気を付けられたかな?」

「はい私数えましたところ二十一匹かと存ぜられまする……」

「さようさよう二十一匹じゃ」

「やはりさようでございましたかな。……ううむ、待てよ、これは不思議!」

「不思議とは何が不思議じゃな?」

「諸侯方も二十一人。妖怪どもも二十一匹」

「ははあようやく気が付かれたか。……まずその辺からご研究なされ」

和泉守はこう云うとそのままむっつりと黙ってしまった。話しかけても返事をしない。

こうして時間が経って行く。

と、射していた蒼い光が忽然パッと消えたかと思うと天地が全く闇にとざされ木立にあたる深夜の嵐がにわかに勢いを強めたと見えピューッピューッと凄い音を立てた。