Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆきのうえのしも
雪の上の霜
山本 周五郎
Lesen Sie 雪の上の霜 (ゆきのうえのしも) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.586 Zeichen · 50 Bildschirme
土橋の権六など(吉べえという少年の父であったが)は、大腿骨の付根を脱臼して、半年は歩くこともできまい、ということであったし、他の四人も相当な傷で、みな医者の治療を必要とする状態であった。
「かれらはその日稼ぎで、もっとも貧しい無力な人間です、どこも家族が多くて、子供の荷持ちぐらいでは満足に喰べることもできません、そういう弱い者をですね、幾らなんだからといって、武士たる者があんまりひどいじゃないでしょうか」
「それで、結論としてどうしようというのですか」
青岳の口ぶりは冷静で、その表情にも少しの変化もなかった。それがどうした、とでも云いたそうな感じであって、伊兵衛はちょっと気勢を挫かれた。
「はあ、結論を申しますと、要するに」
「その人足どもに治療代を遣り、街道の稼ぎを元どおりにすればいいわけですか」
「それはもちろん、それだけは、なんとしても」
「よろしい、私がそうするように計らいましょう」青岳はてきぱきと云った、「――但し、貴方はこのことから手を引いて下さい」
「はあ、それはその、有難いですが、小室先生にそんな御迷惑をかけるのはあれですし、それにまた私としましても、ただ治療代を出す、元どおりに稼げる、というだけでは気が済まないので、ほかのこととは違いますから、どうしても是々非々をはっきりさせ、二度とかようなことのない