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Japanische Klassiker mit Furigana

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うんなんしゅびへい

雲南守備兵

木村 荘十

Lesen Sie 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) von 木村 荘十 (きむらそうじゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.859 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

孫は思った。あの人達は俺達よりずっといい身分に生れているし、難かしい議論も出来るし、色々なことを知っている。

だが、本を抱えて逃げて来る位が精々で、踏みとどまって闘おうとする人ではないのだ。

しかも、金を出して戦線に出るのを逃れている癖に、酒場で酒を呑んで偉そうなことばかり云っている。

前線の兵は貧乏人の伜ばかりだ。俺達は、ものこそ云えないが、命を賭けているんだ。孫伍長は、あの晩も、もう少しで郭を殴るところだった。が、彼は、泣いて叫ぶ郭のいうことにも理窟があるような気がした。そして、自分に学問のないのを思うと、その殴るということさえ、果して正当なのかどうか、ハッキリした理由を云い現しかねて躊躇してしまったのだ。

“貧民窟で生れたのは自分の責任ではない”

彼は覚えた軍隊語で、せめて、それだけでも云ってやりたかったがそんな事を云って笑われたらと、それも云えぬ口惜しさに泣いたのだった。

二度目に周副官に会った時、副官は、怪訝な顔をして云った。

「孫伍長、どうした? 顔色がよくないようだが、母親に甘やかされて前線へ行くのが辛くなったのか?」

孫伍長は、何と答えたらいいか判断に困った。