Japanische Klassiker mit Furigana
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うんなんしゅびへい
雲南守備兵
木村 荘十
Lesen Sie 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) von 木村 荘十 (きむらそうじゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.859 Zeichen · 76 Bildschirme
孫は傷の痛みを堪えながら怪訝な顔をして老人を見た。
「わしは世の中を捨ててこうしていても、考えることだけは色々考えた。そして考えているということで自ら満足していたんだが……この年になって今更のように、たとえ考えても何もしないことは、考えないも同じだということを知ったのだ。これはどうやらお前さんの勝らしい」
「え」
「まア、あの丘へ来て御覧……お前さんの使った機関銃を発見した洪の部下は、沈大佐が将軍を暗殺させたと思い込んで守備隊長を襲撃した。守備隊と洪将軍の私兵は、そこら中で撃ち合っているし、鉱山は鉱山で大変な騒ぎだ」
「鉱山がどうかしましたか」
「うむ、爆撃されるという噂で動揺している所へ、またこの騒ぎで坑夫達は勝手に避難し始めたのだ。何万という人数だ、もう誰にもどうも出来はしない」
「そりゃア、本当ですか」
「あの物音が聞えないかね」
二人の少年はじっと耳をすませていたが、おおっと歓喜の色を顔に漲らして外へ出ようと永才を促すのだった。
老人と孫は顔を見合せ乍ら、少年の手をとって銃声の聞える丘の上に出た。何という鉱山の美しさだろう。
丘の起伏には炎々たる松明が空を焦がして、馬が、人が、小さく、列をなして影絵のように避難して行く。