Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あおいはなのかおり

青い花の香り

小川 未明

Lesen Sie 青い花の香り (あおいはなのかおり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.116 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

「ほんとうに、いま、そのお姉さんがおいでたなら、どんなにわたしはしあわせであろう。」と、のぶ子は、はかない空想にふけったのであります。しかし、その願いもかまわないばかりか、せめて、そのお姉さんの顔を一目でもいいから見たいものだと思いました。

「お母さま、そのお姉さんは、どんなお方でしたの?」と、のぶ子は、どうかして、そのかわいがってくださったお姉さんを、できるだけよく知ろうとして、ききました。

お母さまは、また目を細くして、過ぎ去った日を思い出すようにして、

「それは、美しい娘さんだったよ。みんな通りすがる人が、振り向いていったもんです。」と、いわれました。

「どうか、そのお姉さんの写真でも見たいものです。」と、のぶ子は、ほんとうにそう思いました。

「いまごろ、どうなされたか。ほんとうに写真があったら、いいのだけれど……。」と、お母さまは、その後、たよりのない、娘さんのことを思い出して、やはりのぶ子と同じような悲しみを感じられたのでありました。

その年の秋の、ちょうど彼岸ごろでありました。外国から、小さな軽い紙の箱がとどきました。

「だれから、きたのでしょうね。