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Japanische Klassiker mit Furigana

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せいねんそうとえいざんのろうや

青年僧と叡山の老爺

若山 牧水

Lesen Sie 青年僧と叡山の老爺 (せいねんそうとえいざんのろうや) von 若山 牧水 (わかやまぼくすい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.808 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

へええ、そういう人であったのかと云って爺さんひどく驚いたということをその人から書いてよこした。それから程なく、古い短冊帖に添えて、これは昔から自分の家に伝わって居るものであるが、中に眼ぼしい人の書いたものが入っていはせぬか、どうか見て呉れと云ってよこした。これが粟田淺吉という名を知った初めであった。

短冊帖には三十枚も貼ってあったが、私などの知っている名はその中にはなかった。斯ういうことに詳しい友だちにも持って行って見て貰ったが、当時の公卿か何かだろうが、名の残っている人はいないということであったのでその旨を返事し、なお自分自身のものを一二枚添えてやったのであった。それらのことを、昨日千本浜で京都附近の話の出た時に、その若い坊さんにしたのであった。其処へこの短冊と扇子とが送って来たのだ。爺さん、まだ頑丈であの山の上の一軒家に寝起きしているのであるかとおもうと、いかにもなつかしい思いが胸に上って来た。すると、あの寺男の爺さんはどうしているであろう。

そういうことを考えていると、若い坊さんは急に改めて両手をついた。そして、昨日からのお話で、今度の自分の行為が余りに無理であることが解った、自分の一生の志願を全然やめ様とは思わぬが、とにかく今の学校だけは卒業して年寄った父をも安心させます、では早速ですがこれから