Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せいしゅんのいきのあと

青春の息の痕

倉田 百三

Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

あなたにはそのような類の幸福がこれまで恵まれることがあまりに少なかったように思われましたので、江馬君の宅で遅くまで話し込んで泊ったりなさったのですね。

あわれな病める十八になるせむしの処女は、私を見て気の毒なほど喜びました。足がまがって歩くことがむずかしいのに塀にすがって迎えに出ました。玄関までいそいそとして、脊髄病で嫁入りできない不具者なのです。いつか病院からこの娘について、手紙に書いたと記憶していますが、その家で炬燵を囲んで、その娘の父母、その兄や妹たちと花合わせなどして夜になるまで遊びました。父、母は物質的な人なのに、その娘は病身なせいかもののあわれを早く知って、精神的ないい性質を持っているのです。眉の濃い大きな大きな眼を持ったいい子なのですが、体はまだ十四、五の子供くらいしか発育していないので、畸形的なみじめな印象を見る人の心に感ぜしめます。この子は来客――それは親戚の人でも――があると、その醜い姿を見つけられまいために、すぐに自分の部屋ににげ込みます。父母がそうしろと命じてあるのです。初めは私にもそうしていたのです。けれど私の愛が勝って、彼女は私のものになりました。