Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せいしゅんのいきのあと

青春の息の痕

倉田 百三

Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

私はさまざまのことで自分の分限というものに気がつくようになりました。そして謙遜にならずにはいられません。それは理想を高く高く天に向かって掲げるからだと思います。

私は先日トルストイの性欲に関するエッセイを読みました。そして女性を純な心で愛せんがための煩悶を共にいたしました。それは私の失恋して以来の不断の問題なのです。そして彼が絶対の貞潔を理想としながら「結婚して貞潔を守れ」といったのを、自己を知った意見と思って同感いたしました。聖パウロが「人おのおの淫行を免れんがためにその妻をもつべし、そは胸の燃ゆるよりはまされば也」といったのを思い出します。じっさい私は時々私の女を見る目を純にするために、妻を持とうかと思うことがたびたびあります。まことに恥かしいしだいですけれど私はそう思われます。肉に飢えたる貪婪の心を思うと、実に浅ましくて、そのような心で女を見ることは実に嫌悪すべきものと感ぜられます。私は私と共生することをせつに希む女と結婚し、そして妻とともに貞潔に志すべきではなかろうか、と思われることもあります。また私は結婚によってさまざまの虚栄心を滅ぼすことができはしまいかと思われます。