Japanische Klassiker mit Furigana
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かぜとき からすときつね
風と木 からすときつね
小川 未明
Lesen Sie 風と木 からすときつね (かぜとき からすときつね) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.452 Zeichen · 7 Bildschirme
「この雪が解けて、どんなに大水が出るかということを、あなたは知らないからです。」と、からすはいって信じなかった。
春になって、北風が、いつしか南から吹く風に変わると、雪はどんどん消えていった。そして、からすのいうように、川という川が、水でいっぱいにあふれるのです。しかし、その水は方々から、ほとんど、気づかないほど、静かに、ゆるやかに、雪が解けるままに流れて、集まってきたもので、けっして、畑にあるつみわらや、また野中のどんな小さな板くずをも流すものではなかったのです。それをなぜ、からすが、そういったかというのに、からすは、いつか秋の末に、どこからか蒸した芋を拾ってきて、穴を掘って埋めておいた。そのうちに雪が降ってしまって、掘り出すひまがなかったのでした。そして、雪が消えて、そこへいってみたときは、なんにも残っていなかった。からすは、芋が水のために、流れてしまったと思ったのです。もぐらが、冬の間に、それを食べてしまったことを知らなかったからです。