Japanische Klassiker mit Furigana
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ふううのばんのこぞうさん
風雨の晩の小僧さん
小川 未明
Lesen Sie 風雨の晩の小僧さん (ふううのばんのこぞうさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.030 Zeichen · 10 Bildschirme
」
彼は、起きると、早くそうじをすまして、雨の中を出かける仕度をしました。昨夜は、はじめての道を歩いて、家を探すのにずいぶん骨がおれたけれど、今日は、その心配がなかったのです。
「ああ、ここだったな。」と、彼は、犬にほえられた家の前へくると思い出しました。
この雨では、ああいったけれど、小僧さんは学校へいく前にはとどけられないだろうと、食卓に向かって、かね子が思っているところへ信吉は、ちょうど玄関を開けて入ったのです。
これに対して、かね子もお母さんも感心してしまいました。そして、二人は、いっしょに玄関へ飛び出してきてお礼をいったのでした。
信吉は、ただ約束を守って、なすべきことをしたまでだと思ったが、こうして感謝されると、自分の体がいくら雨にぬれてもうれしかったのであります。
その日、故郷の父親から久しぶりに便りがありました。今年の夏は、ひじょうに暑かったかわりに、作物がよくできて、村は、景気がよく、みんなが喜んでいる。我が家でも、日ごろからほしいと思った牛を一頭買ったと書いてありました。信吉は、心の中で、幾たびも万歳を叫んだのであります。