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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゃべりすぎる

饒舌りすぎる

山本 周五郎

Lesen Sie 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.957 Zeichen · 55 Bildschirme

Aozora Bunko

――小野十太夫は近習頭で百三十石、二十二歳で剣術道場を預かり、二十五歳で師範になった。まえの師範は柳川又左衛門といって、やはり念流を教えていたが、家職は書院番であったし、四十歳を越すころから国学に凝りだして、剣術の面倒をみるのがおっくうになったのだろう、師範の役を十太夫に譲ったうえ、自分は隠居してしまった。

小野と土田の家は、まえには隣りあっていた。土田は敷地も広く建物も広く大きく、小野は小屋敷であったが、ごく幼いころから二人は仲がよかった。としは同じで、隣り同志だから絶えず往き来をしていたが、一度も口論をしたことがないし、十太夫のほうがおとなびて、なにごとによらずあにきぶっていた。それは彼が早く父親に死なれ、十六歳で家を相続するという、困難な境遇にもめげなかった性格のあらわれであったかもしれない。――十太夫にはせいという母親と、亀二郎という弟がいた。彼は少年ながら家職を勤め、母親に仕え、剣術に励みながら、自分で弟を浅間家へ養子にやる奔走までした。このあいだも土田との往来はずっと続いていたのだ。――十太夫が家督をするまえ、米町の民家から出た火が武家町まで延焼し、御蔵の辻の小屋敷三十数棟を灰にしたのち、小野の家で焼止った。