Japanische Klassiker mit Furigana
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しゃべりすぎる
饒舌りすぎる
山本 周五郎
Lesen Sie 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.957 Zeichen · 55 Bildschirme
その年の十二月はじめ、少し早めに下城した土田正三郎は、まわり道をして宗光寺へ寄り、小野十太夫の墓参をした。香華をあげるでもなく、手ぶらでいって、墓に合掌したのち、暫くそこで、あたりを眺めまわしていた。
――ぼんやりしていたので気づかなかったが落葉を踏む足音が近づいて来、囁くような声で呼びかけられ、振返って見ると、小野しづがそこに立っていた。黒の紋付に濃紺の頭巾をしていたが、頭巾を取りながら挨拶をし、墓参の礼を述べた。
土田はその後のようすを問い、しづは小十郎が健康に育っていること。実兄の安川が後見になり、二人きりでは淋しいので、安川の末弟の伊四郎が寄宿していること、などを答えた。
――それで話は途切れた。土田も父母は健在だし、娘のすずの下に男の子が生れ、鶴之助と名付けて今年三歳になっていた。しかし問われないのに話すきっかけもなく、土田は別れを告げて去ろうとした。するとしづが微笑しながら、一つだけ聞かせてもらいたいことがある、と呼び止めた。
「あれからまる六年になります」としづが云った、「世間の噂も、すっかり消えてしまったようですから、もう本当のことを仰しゃって下さってもよろしゅうございましょう、――小野が倒れましてから亡くなるまで、土田さまは一度もみまいに来ては下さいませんでした、どういうわけでいらっしゃら