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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゃべりすぎる

饒舌りすぎる

山本 周五郎

Lesen Sie 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.957 Zeichen · 55 Bildschirme

Aozora Bunko

幸い土田は無事だったが、小屋敷はところ替えになり、小野は的場下へ移された。そこは武家町の殆んど端に近いので、そのため土田へゆくにはお城の大手をまわって、煙硝蔵のある二の丸下まであるかなければならなかったが、それでも一日に一度は必ず、どちらかが訪ねあうのであった。

かれらが二十六になった年の十一月、雪の降る日のことだったが、下城の刻のちょっとまえ、例のように、記録所へ十太夫が走りこんで来た。もちろん、例によって汗まみれの稽古着である。

「おい、土田」と十太夫がどなった、「まだ終らないのか」

土田正三郎は机の上へ手を振ってみせた。そこはきれいに片づいており、硯箱にも蓋がしてあった。

「よし、帰りに袖町のよし野へゆこう」と十太夫がどなった、「雪見酒をやろう、よし野で雪見酒をやろう、いいな」

まわりにいた下役たちは、それぞれの机の前で、にやにやしながら眺めていた。十太夫はとびだしてゆき、すぐに戻って来た。

「おい、土田」と十太夫はどなった、「よし野はだめだ、あそこでは雪なんか見えやしない、今日は枡平にしよう、気にいらないが枡平なら雪が見られる、いいな、枡平だぞ」