Japanische Klassiker mit Furigana
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しゃべりすぎる
饒舌りすぎる
山本 周五郎
Lesen Sie 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.957 Zeichen · 55 Bildschirme
半刻のち、二人は枡平の座敷にいた。そこは天神山の丘を背にし、前に芝野川の流れる広い眺めがあった。そのあたりには富裕な商人の隠居所や、藩の重臣の別宅があり、枡平はただ一軒の料理茶屋で、三人きょうだいの評判娘と、代銀の高価なことで知られていた。客はおもに中以上の侍たちで、金まわりのいい商人たちも来るには来るが、侍客のあるときには遠慮して、小さくなって飲み食いするというふうであった。――正三郎と十太夫がいったときには、まだ時刻が早いのでひっそりしていた。大きな手焙り二つに、炭火をいっぱい盛って、障子はあけ放しのまま、雪を眺めながら飲みだした。肴は鶉椀に鴨が主で、甘煮にはきのこが三種はいっていた。初めに案内したおわかという女中が、二本めまで給仕に坐った。
「どうなすったんです」とおわかは土田に訊いた、「ずいぶんお久しぶりじゃありませんか、ほかにいいおうちができたんですか」
土田は黙っていた。
「いいうちができたのさ」と十太夫が答えた、「もっと安くって美味い物を食わせて、あいそのいいきれいな女のいるうちがね」
「へえ」とおわかはとぼけた顔で云った、「袖町あたりにそんなうちがありましたかしら」