Japanische Klassiker mit Furigana
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がいこつとうのだいぼうけん
骸骨島の大冒険
山本 周五郎
Lesen Sie 骸骨島の大冒険 (がいこつとうのだいぼうけん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.922 Zeichen · 35 Bildschirme
そこで静かに扉を明けて、暗い廊下へ出た。しめっぽい冷めたい風が吹いて来るから、たぶんそっちに出口があるんだろうと、文子は足音を忍ばせて、風が吹いて来る方へ急いだ。
約三十間も来たかと思うころ、文子はどこか近くで人の話声のするのを聞きつけた。立どまって耳をすますと、すぐ左にある部屋の中である。そっと身を寄せると、中の話声は、手にとるように聞えて来た。
「龍介の小僧は海狼に巻込まれたから、もう多分今時分は魚の餌食だろうぜ」
「しかし小僧の代わりに妹娘をかっさらって来たから、あの小娘を此骸骨島へ生埋めにしてやろうじゃねえか」
「うんそれが宜い。なんしろ、午後二時十分になれば、島の底にある三百貫の火薬が爆発する事になっているんだ。そうすればこの骸骨島も娘もあの春田博士も粉微塵よ」
「で、おいらはメトラス博士にC・C・D潜水艦を売って日本をずらかるんだ。ああ愉快だなあ、あはっはははは」
聞いていた文子は、思わずぶるぶると身顫いした。
「さては悪漢の巣窟、骸骨島に誘拐されて来たのだ。そしてメトラス博士というのは、実はC・C・D潜水艦の秘密をぬすみにきた、外国の軍事探偵だったのだ」