Japanische Klassiker mit Furigana
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とりなくあさのちいこちゃん
鳥鳴く朝のちい子ちゃん
小川 未明
Lesen Sie 鳥鳴く朝のちい子ちゃん (とりなくあさのちいこちゃん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.583 Zeichen · 8 Bildschirme
ドアの外には、子供たちのげたが、ちらばっています。ちい子ちゃんは、それを一つ、一つ、きちんとならべました。また、げたばこの下に投げ出してあったスリッパを、箱の中へ収めていました。
ちい子ちゃんは、お説教のあとで、子供たちが、幾組かに分かれて、先生から聞くお話をたのしみにしていました。
「まさ子さんや、とみ子さんは、どこにいらっしゃるだろう。」と、ドアのすきまから、内をのぞいたのです。けれども、みんながあちらを向いて、同じ頭をしているので、よくわかりませんでした。高窓の色ガラスから流れる、黄や紫や、青の光線は、不思議な夢の国を思わせました。壁にかかっている、いつもにこやかなお顔のマリアさまは、手をさしのべて、みんなの頭をなでていてくださいました。ちい子ちゃんは、びっくりしました。
「おばあちゃん、おんも……よう。」と、このとき、坊やが、わめいたからです。みんなは、だまって、牧師さまのお話を聞いているのに、坊やだけは、わからないから、外へ出たいというのでした。
「おとなしく、じっとしていらっしゃい。」と、大きな声で、おばあさんが、いっています。
急に、この二人の声で、ほかの人たちは、牧師さまの声が、耳に入らないので、困っているようすでした。