Japanische Klassiker mit Furigana
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ああぎょくはいにはなうけて
ああ玉杯に花うけて
佐藤 紅緑
Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme
一は伯父を喜ばせようという一心にのぼせつめている、一はわが腹をみたそうという欲望に気狂わしくなっている。大兵とチビ公、無論敵し得べくもない、生蕃はチビ公の横面をぴしゃりとなぐった、なぐられながらチビ公はてぬぐいの端をにぎってはなさない。
「えいッ」
声とともにけあげた足先! チビ公はばったりたおれた。ふたたび起きあがったときはるかに生蕃の琵琶歌が聞こえた。
「それ達人は大観す……栄枯は夢か幻か……」
チビ公の目から熱い涙がとめどなく流れた、金のためにさいなまれたかれは、腕力のためにさいなまれる、この世のありとあらゆる迫害はただわれにのみ集まってくるのだと思った。
はかまのどろをはらってとぼとぼと歩きだしたが、いろいろな悲憤が胸に燃えてどこをどう歩いたかわからなかった、かれはひょろ長いポプラの下に立ったときはじめてわが家へきたことを知った、家の中では暗い電灯の下で伯父が豆をひいている音が聞こえる。
「ぎいぎいざらざら」
うすをもるる豆の音がちょうどあられのようにいかめしい中に、うすのすれる音はいかにも閑寂である、店の奥には母が一生懸命に着物を縫うている。