Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
あたかも上級将校だけでろうだんしようとかかっているかのようで、青年将校たちが考えているのとはちがう革命の構想かもしれぬという懐疑である。純真な青年将校たちをうるさがって、邪魔にしているのではないかとさえ疑われてくる。
一方、当の上級将校たちは、すでにわが事成れりとばかりに、小川秋明も加えて料亭で長夜の宴を張っていた。その席には、北槻中尉らも呼ばれたが、いずれも不快のおもいを与えられるだけだった。
「賞勲制度も考えにゃいかんなどと言っている。自分らに手伝わせて、その功労に対して勲章をやろうというのだ。馬鹿にしている。勲章がほしくて手伝うとでも思っているのか」
あんなことで事がおこせるのだろうかと北槻中尉は案じていたが、果せるかな、この「三月事件」は不発におわった。
俺はせっかく胸に抱いた爆弾を、あっさり取りあげられた。あっけなく入手した爆弾は、やはりあっけなく取りあげられた。
不発とはいえ、このクーデター計画はあきらかに叛乱予備罪に問われるはずのものだった。だが、この事件は闇から闇に葬られて犠牲者は一人も出なかった。
これも奇怪だった。政治的な取引きが行われたのではないかという疑惑を北槻中尉らが抱いたのは当然だった。