Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
「矢萩さんとやらが、そのごひいきだったのか。ひいきの旦那に、こう言いな。俺を仲間にひきずりこもうと思ったら、もうすこし気のきいた手があるはずだって。おめえも、うろちょろ、ダイマク(つける)のはよせ。よさないと、おめえの生命もあぶないぞ。分ったか、このネリマヤ(大根役者)」
俺は北海道へ逃げることにした。
とにかくズラまく先がきまった。それでいいのだ。アビルの手紙がどんな効力を示すか、それは分らないが、逃げられる先がきまったことだけで、俺には充分なのだった。
「一緒に行くかい」
俺は波子に言った。
「行くわ」
けろりと波子は言ってのけた。
「エンギをかつぐわけじゃないが、この前もそうだったから、波子と一緒だと、きっとうまくズラかれる」
「それであたしを連れてくの?」
抗議の声ではなかった。俺も気持とはちがう声で、
「行けば、俺たち、夫婦にならなくちゃならない」
「もう夫婦だわ」
「そうか」
「いやなの?」
「なに言ってやがる」
「あのね、あたし、新平民なの」
それでも結婚してくれるかと言う。
「新平民は人間じゃねえとでも言うのかい」
「四郎さん。ありがと」
「波子のエトは……なに年だい?」