Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
「ひょうたん池のアビルは上海に来て、いよいよニヒリストになったな」
「あの丸さん――あんたの同志の、旧同志かな? あの丸万留吉がコムミュニストだというような意味でなら、俺もニヒリストだ」
「丸万がコムミュニスト?」
「単純な反逆の形を見せないから、コムミュニストじゃないみたいだが、悪時代に即応する形で、時代の悪をますます破滅的に拡大させる……」
「丸万はそれだ」
「俺のは……丸さんのように、時代の悪をいよいよ悪たらしめよ、そうして悪時代の破滅を早めよというんじゃなくて、こっちの悪を、自分の悪をいよいよ悪たらしめよ……」
「そうして?」
「あとは言わぬが花。言うとキザになる」
「そうして、悪質な俗物どもの破滅を早めよ……?」
「いや、俺自身の破滅さ。だから激突と言ったんだ。でなかったら、悪時代への単なる便乗だ」
「あんたが、丸万留吉を知ってるとは……」
「上海にいれば、自然とね」
この百成は矢萩と結んでいるのではないか。俺はそうと睨んだ。ロクと親しいのもそのせいではないか。
「さっきのあのオカマのロクじゃなくて、四・五・六のロクというのを、あんた知らないか」
百成は黙ったまま、肯定も否定もしなかった。