Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
まだグラスに飲み残しがあるのに、つぎたして、
「文士だとばかり思ったら、そうじゃなくて、悪い人だったけど――死なれて見ると、やっぱり可哀そうな人だったと思うわ」
「死んだ……?」
俺も吉原の女郎屋では文士で通していた。
「ひと山当てよう当てようとあがいて……見てて気の毒で、あたしも身を売って貢いだりしたけど――結局、殺されちゃった」
「それはまさか、朝倉と言うんじゃあるまいね」
「四郎さんも深入りしてるのね」
俺の質問を黙殺して、照子は俺のポケットに眼をそそいで、
「それじゃ目立つわ。すぐ分るわ」
と言った。百成から借りたピストルを俺は上衣のポケットに入れていたが、大型なのでポケットがぼてっと外にふくらんでいた。
「チョッキをぬいで、あたしに貸してごらんなさい」
ピストルをうまく隠せるようにしてあげると言う。そのチョッキには丸万のくれたもうひとつの小型のピストルがはいっていた。俺は照子が小切れを探しに立った間に、チョッキのピストルを、ぬいだ上衣に移し、そしてそのチョッキをぬいで、ぽいとテーブルに投げると、照子が、
「ピストルの大きさに合わせて、これを切ってちょうだい」