Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
「昨日のピストルか。いやだと言ったらどうする」
右手を上衣のポケットに突っこんで、ぴたりと俺に寄り添った四・五・六はにやにや笑いながら、右手をポケットごと動かして、そこに隠したピストルの銃口を俺の脇腹にコツンと当てた。ピストルを持ってなかったはずの四・五・六が今夜は持っている。その四・五・六が、
「ちょいとお預かりして、あとで返しますワ」
と気味の悪いていねいさで言った。俺は――俺もにやにや笑って、丸万から貰ったピストルを出して、黙って四・五・六に渡した。
「すみませんねえ」
と彼は言って、勝手を知った足どりで俺をバーの裏口へ導いた。狭い階段をあがると、外に車が待たせてあった。素敵な雪仏蘭だ。
俺はクロークに外套が預けてあったが、そのまま車に乗った。乗せられたと言ったほうがいい。百成の言葉に従った形だが、事実として、百成の言った通りにしたほうがよさそうだった。俺は背心の裏にもう一挺、大型のピストルを隠していたが、それをすぐさまここで持ち出すのは賢明ではないと思われた。
車は蘇州河のほうへ疾駆した。車のなかで俺は照子のことを考えていた。俺を呼び出しに来た男がいると言うので俺が照子の部屋を出たとき、照子はその部屋に残ったままで俺を送ってこなかった。