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Japanische Klassiker mit Furigana

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いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme

Aozora Bunko

その頬には平手打ちの跡が赤く、みみずばれのように残っていた。

「チョッキを直してきましょう」

と照子は初めて口を開いた。

「チョッキ? うむ」

当然だと言わんばかりに横柄にうなずいて、矢萩は上衣を脱いだ。次にチョッキという番になって、矢萩はチョッキの内側にそっと手を入れた。

あすこにピストルを入れてるなと俺は見た。矢萩の奴、ピストルをどうするか。チョッキにピストルを入れたまま、照子に渡すかな。矢萩はピストルをやはりチョッキから出そうとしている。俺はとっさの思いつきで、俺も自分のチョッキの内側に手を入れ、照子の作ってくれた袋からピストルを素早く取り出した。

「なんだ、それは」

矢萩がきっとなった。俺はにやりと笑って、

「照子さんをパチンコでサルカス(殺す)気かと思ってね」

「なにを言ってやがる」

「そうでなきゃ、いいんだ」

言いながら、俺はピストルをテーブルの上に置いた。百成が貸してくれた大型のピストルである。

こうなると矢萩も自分のピストルをテーブルの上に置かざるをえない。そうしてチョッキを脱いで、おいと照子に渡した。照子は矢萩のチョッキを持って、無言のまま部屋を出て行った。