Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme

Aozora Bunko

と言って、ニワトリに手を出すと、嘴でコンと手の甲を突っつかれた。

「いてえ」

「よし、俺がやる」

風巻はニワトリの嘴を、えいとわしづかみにした。そして胴体を左脇にかかえこむと、ネジでも巻くみたいに、ニワトリのクビをねじった。クーとニワトリは変な声を出した。

右手でねじっただけではタカがしれてて、ニワトリは脇の下であばれた。風巻はねじったクビを左手でおさえ、右手を自由にして、その手でまた、手拭をしぼるみたいにねじった。

それをくりかえしているうちに、ニワトリのクビはよじれた古縄のようになって、

「よし、もう、いいだろう」

と地面に落した。ニワトリはぐたりと横たわっていた。

「次は毛をむしる作業か」

と俺は言った。ニワトリは爪先をかすかにヒクヒクと動かしていたが(それは俺に矢萩を思わせた)俺の言葉を聞くと――聞く? いや、実際、そいつは人語を解するみたいに、やにわにその爪先で地を掻くようにして、ひょいと立ち上った。クビはねじれたままだった。

「驚かすなよ。まだ生きてるのか」

風巻がつかまえようとすると、ニワトリは逃げた。ねじれたクビを徐ろに、もとに戻しながら、そしてそのクビから綿毛を散らしながら逃げて行く。