Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
その肩さきを兵隊が上から手をのばして掴んだ。
こうして穴から引きずりあげられた男は、途端に、おとなしくなった。虚脱とはちがう神妙さだ。どういうわけか、別人のような潔さになって、
「殺! 殺!」
とクビをのばしていた。
「この※(「にんべん+欠」の「人」に代えて「小」、第3水準1-14-13)公は自分にやらせてくれ」
と俺は曹長に言った。
馬鹿言うなと一喝されたが、俺は、
「頼むから、やらせてくれ」
と食いさがった。シロートにクビは切れないとも言われたが、あくまで俺は頑張った。
しまいに曹長も、根負けしたみたいに、
「じゃ、やってみろ」
「ありがてえ」
と俺は言った。
一体全体これはどういうことだったのか。俺はこのときすでに気が変になっていたのか。
まだ俺はこのときは正気だった。でも、志奈子、丸万、百成の死を聞いて、俺はたしかに逆上はしていた。しかし逆上だけでこんなことができたとは思えない。
砂馬を殺せなかった腹癒せに、こんなことをしようとしたのか。砂馬の埋めあわせだったら、砂馬と同じ日本人をバラしたらいいんで、何も中国人を殺そうとしなくてもいい。
死んだ慷堂は俺が張継に似ていると言った。