Japanische Klassiker mit Furigana
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おばあさんとくろねこ
おばあさんと黒ねこ
小川 未明
Lesen Sie おばあさんと黒ねこ (おばあさんとくろねこ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.638 Zeichen · 12 Bildschirme
しかし、一度、その黒い動物の体は、吹雪のために隠れたけれど、天気になると、また黒く、雪の上に現れたのでした。
そのとき、どこからか、たくさんのからすが集まってきて、圃の中におり、黒ねこの死骸をつつきました。村の人々は、雪球を投げたりしてからすを逐ったけれど、二、三日は、そのあたりを、ガアガアと鳴いて去りませんでした。雪が積もって、山にも、里にも、食べ物がなくなったからでありましょう。彼らは、黒ねこの屍を食いつくすとまた、どこへともなく、飛んでいってしまいました。
村人がそのことを忘れてしまった、雪の消えたころです。ふたたびどこからともなくからすが集まってきて、おばあさんの家の裏手の、いつか黒ねこが犬に追われて、逃げてきて上がった、高いすぎの木の枝に巣を造りはじめたのでした。
山の方から、また丘を越えて、海の方から枯れ枝や、海草や、毛のようなものをくわえてきて、からすは巣を造りました。
「おばあさんの家の裏へ、からすが巣を造りましたね。」
「あの家は、黒ねことか、からすとか、いろいろなものがくる、みょうな家ですこと。」
村の人たちは、こんな話もしたのでした。