Japanische Klassiker mit Furigana
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おとうさん
お父さん
林 芙美子
Lesen Sie お父さん (おとうさん) von 林 芙美子 (はやしふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.548 Zeichen · 76 Bildschirme
「いいところで終戦になって、ほっとしましたね。でも、良ちゃんや兼ちゃんがどうなっているか心配ですね」
「三年も四年も待つなんてつらいし、親の身にもなって下さいよ。これこそつまらない運命ですよ」
おばさんははほろりとしています。僕は又英語を持ち出しました。
「要さん、歌ってどういうの」
「ソングさ」
「ソングって人の名前みたいね」
静子がおもしろいことをいいます。
「おとうさんってフアザアっていうのよ」
静子が知ったかぶりでいうと、みんなおとうさんの方をみて笑いました。おとうさんも白い歯をみせて笑いました。僕は何だかおとうさんの、このときの笑った顔を忘れることが出来ません。
「子供があるから、私たちすくわれるのよ、子供って花束みたいなものね。にぎやかでいいわ」
「こいつたちがいるから安子も今日まで一しょうけんめい生きていたのだといってますよ」
安子というのは僕のおかあさんの名前です。
4
僕のおとうさんは、とてもお話が上手です。おとうさんは自分で話をつくって僕たちに話してくれます。
――あるところに豚と鶏がいて、ふたりはとても仲よしでした。鶏はいつも豚のそばで餌をついばんでいました。