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Japanische Klassiker mit Furigana

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ごんごろがね

ごんごろ鐘

新美 南吉

Lesen Sie ごんごろ鐘 (ごんごろがね) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.707 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

鐘供養がすんで、庭師の安さんたちが、またごんごろ鐘を吊りあげると、その下へ和太郎さんが牛車をひきこんで、うまいぐあいに、牛車の上にのせた。その時、黄色い蝶が一つごんごろ鐘をめぐって、土塀の外へ消えていった。

和太郎さんが牛を車につけているとき、みんなはまたいろいろなことをいった。

「この鐘がなしになると、これから報恩講のときなんかに、人を集めるのに困るわなア。」

といったのは、いつも真面目なことしか言わない種さんだ。

「なあに、学校生徒を呼んで来て、ラッパを吹かせりゃええてや。トテチテタアをきいたら、みんな、ほれ報恩講がはじまると思って出かけりゃええ。」

と答えたのは、ひょっとこづらをして見せることの上手な松さん。

「ほんな馬鹿な。ラッパで爺さん婆さんを集めるなどと、ほんな馬鹿な。」

と、種さんはしかたがないように笑った。

「これでごんごろ鐘もきっと爆弾になるずらが、あんがい、四郎五郎さんとこの正男さんの手から敵の軍艦にぶちこまれることになるかもしれんな。」

と吉彦さんがいった。四郎五郎さんの家の正男さんは、海の荒鷲の一人で、いま南の空に活躍していらっしゃるのだ。