Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごんごろがね

ごんごろ鐘

新美 南吉

Lesen Sie ごんごろ鐘 (ごんごろがね) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.707 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

和太郎さんが牛車をひいて来たとき、きゅうに庵主さんが、鐘供養をしたいといい出した。大人たちは、あまり時間がないし、もうみんなじゅうぶん別れを惜しんだのだから、鐘供養はしなくてもいいだろう、といった。しかし若い尼さんは、眼鏡をかけた顔に真剣な表情をうかべて、「いいえ、自分の体を熔かして、爆弾となってしまう鐘ですから、どうしても供養をしてやりとうござんす。」といった。

大人たちは、やれやれ、といった顔つきをした。みんな、庵主さんがしようのない頑固者であることを知っていたからだ。しかし庵主さんのいうことも道理であった。

鐘供養というのは、どんなことをするのかと思っていたら、ごんごろ鐘の前に線香を立てて庵主さんがお経をあげることであった。庵主さんは、よそゆきの茶色のけさを着て、鐘のまえに立つと、手にもっている小さい鉦をちーんとたたいて、お経を読みはじめた。はじめはみんな黙ってきいていたが、少したいくつになったので、お経を知っている大人達は、庵主さんといっしょに唱え出した。何だか空気がしめっぽくなった。まるでお葬いのような気がした。年寄りたちはみなしわくちゃの手を合わせた。